Created by admin on 2012-02-21. Updated: 2012-02-21, 16:12 (翻訳掲載 2012-03-03 mhanada)
Scalaの新しいマイルストーンリリースが入手可能になりました。これは最新の開発版をそのまま取り出したもので、製品環境で使用できるものではありません。ですが、Scala 2.10.0に取り入れられる機能を試す絶好のチャンスです。
このマイルストーンリリースには以下の不具合修正と改善が含まれています:
- コンカレントコレクション(訳注:同時アクセス時の性能とスレッドセーフが考慮されたコレクション)を利用したパラレルコレクション(訳注:コレクション演算が並列実行されるコレクション)の実装をサポート。特に、コンカレントコレクションを使ってCombinerの実装が可能になります。
- 標準ライブラリにCトライを追加。上記のメカニズムを使ってパラレルCトライを実装しています。
- 新しいフューチャーとプロミスのライブラリがscala.concurrentパッケージに追加されました。Akkaチームと協力した成果です。
- レイフィケーションの改善多数。
- 仮想化パターンマッチの改善。 -Yvirtpatmatオプションをつけてコンパイルしてください。2.10.0 M3ではデフォルトでオンにする予定です。
- オプティマイザの大幅な高速化。
- 赤黒木の改善。
- 特化型パラメータの不具合修正(AnyRef、finalと@inlineの相互作用 — ありがとう、Erik Osheim!)。
(訳注:続きには修正された不具合のリストがあります。 パッチ提供者としてKota Mizushima(@kmizu)さんの名前が掲載されています! レイフィケーションってなに?という方(←訳者)は檜山正幸さんのブログ記事が参考になります。)